令和2年、西暦2020年と「2」が並ぶ年になりました。
ご承知のとおり、来る4月20日(月)から27日(月)に、「第14回国際連合犯罪防止刑事司法会議」が
国立京都国際会館で開催されます。
京都でのコングレス開催は50年ぶりの2回目であり、
これまた「2」に関連します。
ACPFはコングレスで何をするの?
ACPFの企画は、次の3つのpdfをご覧下さい。
現時点で、95名から参加申込みがなされています。
せっかくの機会ですので、奮ってご参加を!
この画面でも若干説明いたします。
ACPFは、国連NGOですから、京都コングレスに次の方法で貢献します。
(1)UNAFEIと共催でレセプション開催
日時:4月25日(土) 18時30分開場 19時開始
場所:ホテルグランヴィア京都(京都駅直結)「源氏の間」(3階)
コングレスには、功成り名を遂げたUNAFEIの同窓生・客員教授・ACPF海外団体の
関係者が多数参加します。この機会に皆が集い、旧交を温め、楽しいひとときを過ごしましょう。
プロのヴァイオリニストの演奏も予定しています。
(2)UNAFEIと共催でサイドイベント「UNAFEI同窓生のその後の活躍」
日時:4月25日(土) 15時15分~16時45分
場所:国立京都国際会館 D室
世界の刑事司法機関の幹部になったUNAFEI同窓生によるUNAFEIの経験とその後の人生、
そしてUNAFEIの意義について語ってもらいます。
(3)ACPF独自のサイドイベント「刑事司法と社会福祉の協働~迷路から抜け出そう~」
日時:4月22日(水) 10時~11時30分
場所:国立京都国際会館 B-1室
高齢者・障害者などの社会的弱者の更生は刑事司法の対応だけでは困難なため、諸機関との協働が重要です。
ACPF会員弁護士を中心に、韓国・フィリピン・タイ・ナミビア等の矯正保護関係パネリストと共に、
各国の実情報告と議論を通じて発信します
(4)ACPF独自のサイドイベント「独立訴追機関と汚職対策~アジアの経験から~」
日時:4月25日(土) 10時~11時30分
場所:国立京都国際会館 D室
汚職摘発を担う機関は、従来の刑事司法機関のほか、新たな独立機関の場合もあり、アジア諸国は
いずれも経験しています。
インドネシア・韓国・パキスタン・フィリピン・タイの専門家による発表と聴衆の議論を通じて、
その経験と今後の方向性を明らかにします。
(5)ACPF関連のブースで広報
UNAFEIと隣り合わせのブースを設け、ACPFの歴史と活動を広報します。
また、別ブースでは、ACPF会員企業グローリー株式会社が犯罪防止に関係する機器等を展示します。
どうすれば参加できるの?
ACPF会員は、国連事務局に事前登録(4月3日締切)さえすれば参加できます。
吉田弘之ACPF事業部長宛て(yoshida@acpf.org)に、氏名(パスポート記載のローマ字)をお知らせ下さい。
待っていては何も動きません。行動しましょう。今がその時です。
(以下は参考情報)
京都コングレスのあらまし
【テーマは何?】
主要テーマは、「国連が定める2030アジェンダの達成に向けた犯罪防止、刑事司法及び法の支配の推進」。
2030アジェンダとは、国連で2015年に採択されたSDGs(Sustained Development Goals)のことです。
和訳では「持続可能な開発目標」となります(17の目標設定があり、ゴール16に司法が取り上げられています)。
【具体的テーマは何?】
議題は4つあるが、敢えて簡潔に示すと、次のとおりです。
(1)社会経済発展のための犯罪防止戦略
(2)刑事司法制度の課題への統合的アプローチ
(3)法の支配の促進(司法アクセス、説明責任ある公平な機関、法遵守の文化の醸成等)
(4)犯罪防止のための国際協力(テロ、新興犯罪等)
【どう行われるの?】
全体会議(司法長官等の上級会合)、ワークショップ(委員会)、サイドイベント(Ancillary Meeting=附属会議の
こと)の3つが同時並行で進み、最終的に「宣言」としてまとめられます。
一般の参加者(事前登録必要)は、各国政府、国際機関、NGO等が種々のテーマで行うサイドイベント
(60~90分単位のセミナー)に参加することができます。
また、いろいろな機関がブースを設けて様々な展示が行われ、自身の広報をしながらコングレスを盛り上げるのです。
なお、前回のドーハ・コングレスからユース・フォーラムという若者による会議がコングレス前に開催され、
京都でも之を踏襲し、若者の意見・議論がコングレスで紹介される段取りになっています。
【どんな意義があるの?】
まず、コングレスは、犯罪防止刑事司法分野における国連委員会の諮問機関です。ここで議論し政策大綱が宣言され、
向後5年の活動に大きな影響を及ぼすため、重要な役割を果たします。
今回の京都コングレスは、SDGs採択後初のコングレスであり、特にグローバル化・デジタル化著しい昨今の状況における
刑事司法と国際協力の在り方について重大な影響を与えます。具体的な意義としては次の4つになります。
(1)犯罪防止と刑事司法の分野を通じて、日本が国際社会に貢献する。
(2)政府・民間を問わず、この分野の国際的関心・議論を知る機会となる。
(3)国際的議論を通じて、日本の刑事司法の制度と運用を見つめ直す機会となる。
(4)日本の犯罪防止と刑事司法の実情を正しく発信し、理解を得る絶好の機会となる。