第2回敷田賞ヨランタ・レド女史の授賞式(2018.10.25)
「敷田賞」は、国際協力分野で貢献著しい方を讃えるために贈る賞です。その第1回受賞者は、
故アイリーン・メラップ女史でした(アジア刑政財団 59 号参照)。
栄えある第2回敷田賞はヨランタ・レド女史に決定し、日本に招いて授賞式が2018年10月25日夕刻、
明治記念館で行われました。
【ヨランタ・レド女史の経歴】
ヨランタ・レド女史
[専攻] 刑法、人権法
[経歴]
1979-2018 弁護士、ポーランド最高法曹評議会認定、地域連盟(ポーランド、トルン)能力試験最優秀賞
1996-1999 アジア刑政財団国連ジュネーブ(スイス)事務所常任駐在代表
1999-2002 アジア刑政財団カザフスタン、キルギス共和国、タジキスタン、トゥルクメニスタン、ウズベキスタン駐在代表
(ウズベキスタン、タシケント在)
1986-2018 国連麻薬委員会、国連犯罪防止刑事司法委員会のアジア刑政財団年代表(毎年)及び国連組織犯罪防止条約、
国連腐敗防止条約締約国会議のアジア刑政財団 代表(各回)
2002-2018 オーストリア精神障害受刑者に対するボランティア支援(オーストリア司法省名誉賞)
1986-2018 貿易法、逃亡犯罪人引渡、犯罪防止に関する科学的出版物の著者
[言 語] ポーランド語;英語、ロシア語、ドイツ語(国連能力試験);スペイン語(実用レベル);中国語
【ウィーン駐在代表として貢献】
ACPFは1991年に国連NGOとして認定され、2000年には国連NGOとして総合諮問資格(トップカテゴリー)を
取得しましたが、この資格を維持するには、国欄関連の各種会議に出席して実績を示す必要があります。
しかし、日本から参加するのは容易ではなく、そこで地域駐在代表の協力が重要となるのです。
国際舞台では、国連関係の会議が開催されるたびに、参加出席することがプレゼンスを示すことになります。
経歴にあるとおり、ヨランタさんがまさにその役割を担ってくれるからこそ、ACPFが国連NGOの地位を
保つことができているのです。
【明治記念館で敷田賞授賞式】
東京みのる会のUNAFEI歓迎レセプションの冒頭で、主催者を代表して坪口隆監事の挨拶があり、例年と異なり、
ヨランタさん、敷田英子夫人ほかをお迎えして敷田賞の授賞式を行うことが紹介され、引き続いて、UNAFEI研修
参加者にお二人が紹介されました。
ヨランタさんの経歴と功績を紹介され、堀内国宏会長顧問から敷田賞の授与がなされました。
ヨランタさんの受賞挨拶は、日本語版 英語版で全文をお読みください。
敷田前理事長の使命感と功績を言祝ぎつつ、ACPFの在り方、2030年の持続可能な発展(SDGs)というゴールを
見据えて更なる国際貢献に邁進してきましょうという内容で、感銘を与えるものでした。
その受賞の言葉を受けて、敷田英子夫人が、英語で切々と、次のようなご挨拶をされました(要旨)。
「敷田はUNAFEI、研修生、ACPFをこよなく愛し、国連の犯罪防止刑事司法分野で貢献することを自らの使命と
考え、人生を捧げてきました。その様子を間近に見、敷田の妻で良かったと心の底から感謝しております。」
「ウィーン在住のときには、私たち夫婦はヨランタさんと親しくさせてもらい、そのヨランタさんが敷田賞を
受賞したということは、嬉しい限りです。」
「敷田は2017年9月に残念ながら他界しましたが、彼は私たちと共にあります。今このときも、敷田は、敷田の魂は、
ここ明治記念館に来て、私たちを見守っているに違いありません。皆様も、どうか自国の、地域の、
そして世界の犯罪防止と刑事司法の発展のために、ご尽力くださいませ。今宵は誠にありがとうございました」
挨拶が終わると、万雷の拍手、そして万感の思いを込めた拍手の渦となりました。
海外研修生数名は「素晴らしいスピーチだ。彼女はやはり刑事司法の国際舞台で活躍した方か?」と言うほど、
素晴らしい挨拶でした。
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【来日中の日程】
10月22日(月) ヨランタさん来日(ACPF事業部長空港にて出迎え)
歓迎食事会(事務局長、事業部長)
10月23日(火) 京都国際会館視察(敷田英子夫人、安原典子様、総務部長、経理部長同行)
10月24日(水) 京都から東京へ移動、事業部長はUNAFEI研修参加者に説明
10月25日(木) 法務総合研究所長へ表敬訪問
17:45 明治記念館にて敷田賞授賞式
10月26日(金) 昭島UNAFEI所長表敬訪問
昭島市長表敬訪問、
昭島中央ロータリークラブ会長表敬訪問
10月27日(土) 東京都内へ(渋谷、明治神宮など)
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